放射線取扱者個人管理システム(KRUMS)
放射線取扱者個人管理システム(KRUMS)による登録申請手続きに関する予備知識を掲載します。
放射線取扱者個人管理システムに登録申請するために必要なもの
- 目的
- 身元の保証
- 登録承認までの時間
目的
Q. あなたは何のために放射線を使おうとしていますか?
Q. そのために必要とする登録区分は何になるか判断できますか?
本学の業務として放射線の取り扱いに従事する者は放射線取扱者として登録されなければなりません。登録者には、RI登録者とX線登録者の2つの区分があり、おおよそ以下のように区分されます。
業務内容による登録区分の例
放射線施設に立ち入り、研究・実験・管理などの業務を行う者 | ⇒ RI登録者 |
学内でエックス線装置を取り扱う者 | ⇒ X線登録者 |
放射線施設内に設置されたエックス線装置の取り扱い | ⇒ RI登録者 |
外部機関の放射線施設の利用 | ⇒ RI登録者 |
燃料物質・国際規制物資を取り扱う者 | ⇒ RI登録者 |
病院で医療業務に従事する者 | ⇒ RI登録者 |
登録区分による登録者の責務
RI登録者 | X線登録者 | |
---|---|---|
登録期間 | 年度ごと | 年度ごと |
初年度登録時の要件 | 登録前教育訓練(6時間) | 登録前教育訓練(2時間) |
従事前健康診断(採血と問診) | 従事前健康診断(採血と問診) | |
従事可能な業務 | 放射線全般,X線装置 | X線装置(学内) |
登録期間中の要件 | 登録者教育訓練(年度ごと) | 特別教育訓練(実施された年度以降) |
被ばく線量管理 | 被ばく線量管理 | |
定期健康診断(年2回) | 定期健康診断(年2回) |
学内でエックス線装置を使う研究のみがX線登録者となります。他はすべてRI登録者としての登録手続きが必要になります。
身元の保証
本学の教職員もしくは学生及び関係者であることを確認するために、京都大学が発行している「認証ID」を利用しています。認証IDには2種類あります。認証IDの発行手続きなどは情報環境機構のサイトをご参照ください。
・学 生:ECS-ID
・教職員:SPS-ID
・その他:ECS-ID
KRUMSでは認証IDに登録されている個人情報を引用して登録者としての管理を行なっています。教職員ならびに学生については自動で発給されますが、その他に該当する方については、本人が発給手続き並びに変更、更新等の手続きを行う必要があります。
登録承認までの時間
登録者になるための手続きに相応の時間がかかります。
教育訓練の受講 : | 平均すると月に1回程度、講習会を開催しています。 日程を確認して受講していただくことが必要です。 (過去に本学・もしくは他機関において、相当する教育訓練を 受けたことのある方は、内容の一部を省略することが可能です。) |
健康診断の受検 : | 血液を採血しての検査と問診による健診の両方を受けることが必要です。 受診後に結果判定が出るまで少し期間が必要になります。 |
上記2件を修了したことを登録先部局が認め、登録者として承認されれば晴れて放射線取扱者として登録されたことになります。
教育訓練講習会と健康診断(採血)の実施スケジュール
通知を参照
登録者が所属する部局
統合認証システムに登録されている個人情報に基づいて登録されます。
・学部生の場合は、受入研究室の研究科にて登録する(例:工学部→工学研究科)
・大学院生が協力講座の指導教員の所属する研究所等で研究される場合であっても、本所属部局での登録管理となる(例:工学研究科の学生が化学研究所の教員(工学研究科の協力講座)の指導を受ける→工学研究科で登録)
登録者管理部局担当事務
所属部局 | 事務担当 |
---|---|
エネルギー科学研究科 生命科学研究科 地球環境学堂 | 本部構内(理系)共通事務部 |
人間・環境学研究科 | 吉田南構内共通事務部 |
医学研究科 | 医学研究科事務部 |
薬学研究科 | 薬学研究科事務部 |
理学研究科 農学研究科 野生動物研究センター フィールド科学教育研究センター | 北部共通事務部 |
医生物学研究所 iPS細胞研究所 | 南西地区共通事務部 |
工学研究科 | 桂共通事務部 |
化学研究所 エネルギー理工学研究所 生存圏研究所 防災研究所 | 宇治共通事務部 |
高等研究院(物質-細胞統合システム拠点) | 高等研究院事務部 |
産官学連携本部 | 産官学連携本部事務部 |
ヒト行動進化研究センター | ヒト行動進化研究センター事務部 |
環境安全保健機構 | 環境安全保健機構 |
アジア・アフリカ地域研究研究科 情報学研究科 総合生存学館 高等教育研究開発推進センター 総合博物館 白眉センター 学際融合教育研究推進センター 国際高等教育院 オープンイノベーション機構 文学研究科 (上記以外のすべて) | (環境安全保健機構) |
記録の保存
「可能な限り」
放射線による障害は晩年になって発現することもあると言われています。よって、放射線業務に従事している期間だけでなく、その後も被ばく線量や健康診断結果の記録を保管し続けます。
つまり、一度放射線との関わりを持つと、それに付随する記録は一生ついて回ることになります。
放射線取扱者個人管理システム(KRUMS)に登録された記録は、可能な限り保管し続けます。